2.2 老後の生活設計
現役世代であれば、手取り額が20万円以下と言うと、かなり低所得であるという認識を持たれる方も多いかと思います。
しかし、年金収入における「20万円」という金額は高水準であり、一般的にそれを下回る人が多くいることがわかります。
そのため、老後に年金のみでそれまでと同様の生活水準を維持したいのであれば「老後までに必要な資金を準備する」または「日々の生活費を抑える」のいずれかが必要となります。
3. まとめにかえて
老後の生活では、現役世代のような収入を得ることは難しいため、老後の生活設計においてはその現実を踏まえた準備が欠かせません。
もしも生活水準を変えずに老後を過ごしたいのであれば、収支の赤字を埋めるための貯蓄が必要です。
資産形成を検討する場合には、長期的に行うことによりリスクを軽減することもできるため、できるだけ早い段階で開始をすることをオススメします。
年金制度を正しく理解し、それを踏まえた上で自分自身の老後設計を行うことが、豊かな老後生活への第一歩となるでしょう。
参考資料
- 内閣府「令和元年度 高齢者の経済生活に関する調査結果(概要版)」
- 日本年金機構「日本年金機構の主要統計(176)(令和6年11月)」
- 日本年金機構「老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額」
- 厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業統計」
斎藤 彩菜