1. 6月支給分からの「厚生年金と国民年金」は増額!
まずは、6月支給分の年金が一般的にどのくらい増えるのかを確認します。
厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」によると、2025年6月支給分からの年金額の例は以下の通りです。
1.1 2025年度のモデル年金額(額面)
国民年金の満額受給額:月額6万9308円(前年度比+1308円)
モデル夫婦*1の年金受給額:月額23万2784円(前年度比+4412円)
*1…平均年収約546万円で40年間勤務した夫(妻)と会社員経験のない専業主婦(夫)の世帯
国民年金の満額支給額は月6万9308円で、前年度比で月1308円の増額となります。
また、平均年収約546万円で40年間勤務した夫(妻)と会社員経験のない専業主婦(夫)の世帯
が受け取る年金は月23万2784円で、前年度比で月4412円の増額です。
ただし、年金は物価上昇や賃金上昇に合わせて増額となるため、実質的な支給水準が上がっているわけではありません。
むしろ、2024年度の物価上昇・賃金上昇と比較して、年金の増額割合は抑えられています。そのため、年金額は増えていますが、実際の生活が楽になるわけではないことに注意が必要です。