4. 老後の資金準備は他人と比較せず、自分自身のライフプランに基づいて
70歳代の世帯における金融資産保有状況を見ると、3000万円以上の貯蓄がある世帯が19%ある一方で、金融資産を持たない世帯も20.8%と二極化の傾向が見られます。
平均値と中央値の大きな差からも、資産格差の実態が浮かび上がります。
老後の資金準備は、他人と比較するのではなく、自分自身のライフプランに基づいて必要額を算出し、それに向けて計画的に準備していくことが重要です。
特に現役世代のうちから、将来の生活を見据えた資産形成を始めることで、老後の経済的な不安を軽減することができるでしょう。
いくら貯めれば安心という具体的な数字は、自分の生活スタイルや価値観に合わせた準備を行うことが、充実した老後を送るための鍵となります。
参考資料
- 内閣府政府広報室「国民生活に関する世論調査(令和6年8月調査)概略版」
- 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- 統計局「家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2024年(令和6年)平均結果の概要」
斎藤 彩菜