3. 70歳代までに必要なお金を考える
統計による貯蓄額の割合や平均値と自身の貯蓄と比較して、貯蓄額が少ないことに不安を覚える人も少なくありません。
しかし、70歳までに備えるべき貯蓄額として、平均値や中央値はあくまでも目安額であり、重要なのは自分の世帯にとって老後に必要な資金を把握して準備しておくことです。
2024年に実施された「家計調査報告」によると、月の平均消費支出額は、二人以上世帯で約30万円、単身世帯では約17万円という結果が出ています。
3.1 老後の生活設計を立てる
老後に必要な資金は、世帯ごとのライフスタイルや住居状況や年金収入の有無や金額などによって大きく異なります。
具体的には以下のポイントを考慮する必要があります。
- 自分の世帯の年金受給額を確認する
- 生活費の棚卸しと老後の必要資金を計算する
- 住宅ローンの返済など、まとまって必要なお金を考える
老後の収支をそれぞれ計算し、収入でカバーできない金額の概算を算出します。
その部分を、貯蓄で補うことになります。
3.2 貯蓄をする
必要なお金が計算できれば、その貯蓄額を目標として貯蓄をしていきます。
短期間で高額の貯蓄をするのは難しいため、できるだけ早い年齢から将来を見据えて貯蓄を心がけることが必要です。
具体的な方法としては、日々の生活費の見直しや、NISAやiDecoによる長期的な資産運用などが考えられます。
生活に支障をきたさない範囲で、無理なく貯蓄の計画をしていきましょう。