2025年4月14日に公表された、総務省「人口推計(2024年(令和6年)10月1日現在)‐全国:年齢(各歳)、男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級)、男女別人口‐」によると、総人口に占める65歳以上人口の割合は29.3%と過去最高となりました。

少子高齢化が一層進むなか、公的年金制度への関心や不安が高まっています。

この記事では、公的年金の基本的な仕組みとあわせて、60歳代・70歳代・80歳代における厚生年金・国民年金それぞれの平均年金月額を一覧表で紹介します。

1. 2025年度は年金額が前年度比プラス1.9%に!

公的年金は物価や賃金の変動を反映して毎年見直されています。2025年度の年金額は、2024年度より1.9%引き上げられました。

公表された年金額例では、国民年金(老齢基礎年金)は満額で月額6万9308円です。

厚生年金は「厚生年金を受け取る会社員の夫+国民年金を受け取る妻」の世帯をモデルケースとして、月額23万2784円になっています。

※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円(対前年度比+1300円)
※厚生年金は「男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)」で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準

なお、2025年4月分の増額改定分は6月13日に振り込まれます。

次章では、公的年金の仕組みについておさらいしましょう。