2. 「インデックスファンド」「アクティブファンド」「ETF」それぞれの違いは?
新NISAの「つみたて投資枠」では、主に「指定インデックス投資信託」、「アクティブ運用投資信託(指定インデックス投資信託以外)」、「ETF(上場株式投資信託)」の3種類の投資商品が対象となります。
それぞれの投資商品の特徴と違いについて、次に詳しく見ていきましょう。
2.1 「インデックスファンド」とは?
インデックスファンドは、市場全体や特定の指標(インデックス)に連動して運用される投資信託で、投資信託が目指す指標はベンチマークと呼ばれ、これを選定することでファンドの運用方針が決まります。
新NISAの「つみたて投資枠」で対象となる商品では、約8割を占める「指定インデックス投資信託」が、特定の指標に基づいて選ばれています。
例えば、日本株式に関連するインデックス投資信託では、TOPIXや日経平均株価がベンチマークとして利用されます。
日経平均株価をベンチマークとする場合、主要な225銘柄に投資し、日経平均株価の動きに連動するリターンを目指します。
<主要な指標>
- 日本株式:TOPIXや日経平均
- 米国株式:S&P500
- 世界株式:MSCI ACWI など
2.2 「アクティブファンド」とは?
「アクティブ運用投資信託」は、ベンチマークを上回るパフォーマンスを目指す投資信託です。
アクティブファンドでは、ファンドマネージャーが投資対象の選定を行い、どの銘柄にどれだけ投資するかを決定するためインデックス投資信託よりも積極的な運用が行われます。
インデックスファンドでは投資対象に含まれない、独自の視点で選ばれた銘柄に投資できる点が、アクティブファンドの特徴となっています。
アクティブ運用では、ベンチマークを上回るリターンを狙うため、リターンの可能性は高まる一方で、それに伴うリスクも増加します。
高いリターンを目指し、一定のリスクを受け入れられる投資家にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
2.3 「ETF」とは?
ETF(上場投資信託)の特徴的な点は、「上場」されていることです。
証券取引所に上場しているため、株式と同様に、リアルタイムで市場で売買することが可能となります。
ETFにはインデックス型とアクティブ型の2種類がありますが、どちらも投資信託の一形態に分類されます。
ただし、「つみたて投資枠」の対象となるのは、インデックス型のETFのみです。