4. 年金は「2ヶ月に1回」支給!計画的な資金管理をしておこう
老後の生活設計を考える際に押さえておきたいポイントの一つが、年金の支給が「偶数月に2ヶ月分まとめて振り込まれる」という仕組みです。
公的年金は多くのシニアにとって主要な収入源ですが、2ヶ月ごとの支給となるため、月ごとの収支を見据えた計画的なやりくりが求められます。
さらに、老後も税金や健康保険料などの支払いは続くため、家計シミュレーションを行う際には、これらの固定支出も含めて計算する必要があります。
こうした点を踏まえたうえで生活設計を立てておくことで、将来の不安を軽減し、より安心して老後を迎えるための基盤を整えることができるでしょう。
5. まとめにかえて
今回は70歳代のおひとりさま世帯の貯蓄額や年金について、詳しく見てきました。
年金額は人によって違いますので、あくまで目安ではございますが、現在の生活よりも生活水準を大きく下げるのは難しいと感じる場合はやはり、老後までに貯蓄しておくことが重要です。
しかし、いきなり大きな金額を貯めると継続できずに目的額まで貯められないことが多く起こります。
ご自身のペースで、無理のない範囲から始めてみましょう。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
- 厚生労働省「2023年 国民生活基礎調査の概況」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
足立 祐一