5. 次回の年金支給日は6月!年金支給日は「2カ月に1回」
現役世代の方は、年金の支給サイクルについても把握しておくことが重要です。
年金は基本的に偶数月の15日に支給されますが、2カ月に1回の支給となるため、毎月の収入がある現役時代と比べると、やりくりに工夫が必要です。
年金の見込額だけでなく、このような支給サイクルを考慮しながら、老後の家計のやりくりをイメージしておくと安心です。
さらに、老後も「税金や社会保険料」は支払う必要があり、公的年金からこれらの費用が天引きされる場合もあるため、税金や社会保険料を差し引いた実際の手取りを元に、老後の生活設計を立てましょう。
6. 「どのように備えるか」を早めに考える
本記事では70歳代の単身世帯の年金額や貯蓄額について確認しました。年金だけに頼って生活するのは、現実的にはなかなか厳しいというのが実情です。
単身世帯であれば、なおさら貯蓄やその他の収入源が重要になります。公的年金に加えて、確定拠出年金や個人年金保険など、私的年金をうまく活用しながら老後に備えることも大切です。
「なんとかなるだろう」という考えではなく、「どのように備えるか」を早めに考えておくことで、将来の不安を減らすことにつながるでしょう。
参考資料
川勝 隆登
執筆者
京都教育大学卒業後、SMBC日興証券株式会社に入社。個人・法人の資産運用コンサルティング業務に従事。「株式・投資信託・債券」などを中心とした資産運用や、保険商品を活用した相続対策など、お金に関するトータルサポートをおこなった。現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員資格)、AFP(Affiliated Financial Planner)保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
武庫川女子大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険、住宅ローンなどの販売を通じ、主に個人顧客向けに資産運用提案業務に従事した。投資信託・ファンドラップ・個人年金保険・外貨預金の販売を中心に、生命保険・医療保険、住宅ローン、相続など、富裕層やシニア世代を中心とした個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。表彰歴多数。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。
2024年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、為替相場、株式投資などを中心に企画・執筆・編集・監修を行う。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。(2025年7月31日更新)