【40歳代・50歳代】おひとりさま世帯の貯蓄額《平均値・中央値》はいくら？中央値は40歳代より50歳代の方が低い年間手取り収入からの貯蓄割合は平均12～13％

40歳代、50歳代。「老後」を強く意識し始める年代ではないでしょうか。

iDeCo（イデコ）やNISA（ニーサ）など、長期的な資産形成に適した税制優遇制度の認知度が高まりつつあります。

これらの制度を活用しながら、すでにコツコツと老後に向けた資産形成を進めている人もいるでしょう。

本記事では、40歳代・50歳代の貯蓄状況を、対象をおひとりさま世帯に絞って確認していきます。

自分と同じ年代の人たちがどのくらい貯蓄をしているのか、ながめていきましょう。

1. 【40歳代・50歳代】おひとりさま世帯「貯蓄の中央値は100万円未満」

金融経済教育推進機構（J-FREC）が公表した2024年の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、40〜50歳代の単身世帯における金融資産保有状況が注目されています。

特に、貯蓄額の中央値を見ると、40歳代は85万円、50歳代ではわずか30万円と、100万円に届かない水準であることがわかりました。

※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。

年代別の貯蓄額はいくら？

また、平均貯蓄額は40歳代で883万円、50歳代で1087万円と高めに見える一方、より実態に近い値とされる中央値に注目すると、実際には一部の高資産世帯が平均値を押し上げている構図がうかがえます。

多くの世帯が十分な備えを持てていない現状が浮き彫りになりました。

次に、具体的に「どれくらいの人がどれほどの貯蓄をしているのか」、貯蓄額の分布や比率から詳しく見ていきましょう。