シニアの方にとって、偶数月に支給される年金は大切な収入の柱です。今月は年金の支給月ですから、心待ちにされている方も多いことでしょう。
令和7年度の年金額は、前年度より1.9%アップします。物価が上昇するなか、少しでも受給額がアップするのは嬉しい反面、改定率は実際の物価上昇率や賃金上昇率よりも低く抑えられているため、喜んでばかりもいられません。
実際にシニアの方が受け取る年金額はいくらなのでしょうか。今回の記事では、厚生労働省が令和6年12月に発表した「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、国民年金と厚生年金の平均年金額(全体・男女別)を確認してみます。さっそく見ていきましょう。
1. 年金額は3年連続で上昇、今年度の年金受け取りは6月から
2025年度の年金は前年度より1.9%引き上げられるため、前年度よりも受給額がアップします。令和5年、令和6年に続き、3年連続の上昇です。
2か月に一度支給される年金は、偶数月(2、4、6、8、10、12月)の15日に支給されます。受け取れるのは前月と前々月の2か月分で、新年度の最初の月である2025年4月に受け取る年金は、2025年2月分と2025年3月分になります。
したがって、改定率が反映された今年度の年金(2025年4月分以降の年金)は6月から受け取ることができ、6月に受け取る年金は4月分と5月分です。
では、実際にシニアが受け取っている年金額について確認していきましょう。