5. 後期高齢者医療保険料は年金から天引き「年金振込通知書」で確認
後期高齢者医療保険料は、原則として公的年金から天引きされます。そのため、保険料を知りたい場合は「年金振込通知書」を確認してください。
「年金振込通知書」は、口座振込で年金を受け取られている方に対して、6月から翌年4月(2カ月に1回)まで毎回支払われる金額を記載しています。毎年6月に通知書を送付します。年金振込額や受取金融機関に変更があった場合には、その都度お知らせしています。
ただし、公的年金から天引きされるには条件があります。以下の要件に該当する場合は、年金からは天引きされないので注意してください。
- 後期高齢者医療保険料と介護保険料の合計額が、各支払期に支払われる特別徴収対象年金額の2分の1を超える場合
- 特別徴収されていた年金が支払停止となった場合
- 市区町村から日本年金機構に対して特別徴収中止の依頼があった場合など
年金から天引きされない場合は、保険料の振込用紙が届くため、用紙に記載された金額を確認してください。
6. 2026年4月からは「子ども・子育て支援制度」で保険料が数百円増額に
本記事では、2025年度の後期高齢者医療制度の保険料率や保険料例をご紹介しました。
老後の主な収入源は公的年金となる世帯が多いでしょう。年金収入だけでの生活が難しい場合は現役時代に準備した資産を活用してやりくりすることになります。
現役を引退すると大きく収入が減少するわけですが、保険料の負担はずっと続きます。
さらに少子化が加速する中、保険料の負担は増加傾向にある点にも留意しておきたいです。
2026年4月からは「子ども・子育て支援制度」の財源として、医療保険料に支援金が増額されます。
増額される金額は所得により決定するため一律ではありませんが、数百円程度の増額となるでしょう。
参考資料
マネー編集部社会保障班