2. 「医療・介護」に関する申請をしないともらえないお金
続いて、「医療・介護に関連する申請が必要な給付金」について確認していきます。
2.1 高額介護合算療養費制度
医療費の自己負担を軽減するための「高額療養費」や、介護費用を抑える「高額介護サービス費」などがありますが、これらの制度を利用しながら医療と介護の両方を頻繁に受けている場合、負担が大きくなってしまうこともあります。
そのような方に向けて、更なる負担軽減を図るための制度が「高額介護合算療養費」です。
この制度は、1年間にかかる医療費と介護保険の自己負担額を合算し、定められた基準を超えた場合にその超過分を支給する仕組みです。
なお、すでに高額療養費や高額介護サービス費で払い戻しを受けた金額は、自己負担額としてはカウントされません。
2.2 高齢者住宅改修費用助成制度
高齢者住宅改修費用助成制度は、在宅介護や高齢者の自立した生活をサポートするため、住環境の改善にかかる費用を一部補助する制度です。
補助対象となる工事には、「手すりの取り付け」や「段差の解消」、「扉の交換」などが含まれます。
給付の上限は生涯で20万円で、通常、保険給付は9割(最大18万円)ですが、所得によっては8割(最大16万円)や7割(最大14万円)に減額されることがあります。
また、要介護度が上がった場合や転居した場合、新たに20万円の上限で給付を受けることができます。
まずは担当のケアマネジャーに相談しましょう。