2025年4月18日に総務省が公表した「2020年基準消費者物価指数(2025年(令和7年)3月分及び2024年度(令和6年度)平均)」によると、生鮮食品を除く総合指数は110.2となり、前年同月と比べて3.2%上昇しました。
これまでと同じような生活をしていても、物価が上がることで出費が増え、なかなか貯蓄に回せず日々のやりくりが厳しくなってきたと感じるご家庭もあるかもしれません。
特にリタイア後で年金を主な収入源としている世帯では、毎月の収入が限られている分、物価高の影響を受けやすいのが現実です。
今回はそんな中で生活を支える一助となる「年金生活者支援給付金」制度について詳しく解説していきます。
1. 低所得シニアの支え「年金生活者支援給付金」制度
厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金(老齢基礎年金)で5万円台、厚生年金(国民年金部分も含む)で14万円台です。
ただしグラフのように、厚生年金を月額25万円以上受け取っている人もいれば、国民年金・厚生年金ともに月額2万円未満の低年金となる人まで、幅広い受給額帯に分布しています。
年金とその他の所得を含めても、一定基準以下の低所得となる場合に受け取ることができる「年金生活者支援給付金」があることをご存じでしょうか。
次では、この「年金生活者支援給付金」の支給要件や金額について整理していきましょう。