5. 他の「健康保険料」はどうなっているの?

ここまでご紹介した内容は、主に中小企業で働く人やその被扶養者が加入する協会けんぽに関するものです。

しかし、公的な健康保険には他にも種類があり、例えば自営業者などは国民健康保険に加入します。

国民健康保険は地方自治体によって運営されているため、都道府県よりもさらに細かい単位で保険料に違いがあります。

一例として、名古屋市における2024年度の保険料例(所得別)を見てみましょう。

令和6年度 名古屋市国民健康保険料 概算早見表

令和6年度 名古屋市国民健康保険料 概算早見表

出所:名古屋市「令和6年度 名古屋市国民健康保険料 概算早見表」

【所得:年間保険料(介護分あり)】

  • 0円:8万1030円
  • 25万円:8万1030円
  • 50万円:9万990円
  • 75万円 :12万6570円
  • 100万円:16万2140円
  • 125万円:19万7720円
  • 150万円:23万3290円
  • 175万円:26万8870円
  • 200万円:30万4440円
  • 225万円:34万20円
  • 250万円:37万5590円
  • 275万円:41万1170円
  • 300万円:44万6740円
  • 325万円:48万2320円
  • 350万円:51万7890円
  • 375万円:55万3470円
  • 400万円:58万9040円
  • 425万円 :62万4620円
  • 450万円:66万190円
  • 475万円:69万5770円
  • 500万円 :73万1340円
  • 525万円:76万6920円
  • 550万円:80万2490円
  • 575万円:83万8070円
  • 600万円:87万3640円
  • 625万円:90万9220円
  • 650万円:94万4790円
  • 675万円:98万370円
  • 700万円:101万5940円
  • 750万円:103万1560円
  • 800万円:104万5410円
  • 850万円:105万9260円
  • 900万円:106万円

国民健康保険は事業主との折半がないため、通常、保険料の負担が高くなります。

6. まとめにかえて

今回は全国健康保険協会(協会けんぽ)の保険料率を、都道府県別に確認していきました。健康保険料をはじめとする社会保険料の負担は、私たちの暮らしに大きな影響を与えます。

社会保険があるおかげで、私たちは比較的安価で公的医療を受けられています。社会保険料の負担が大きく感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、公的な健康保険があるからこそ、いざという時の出費を抑えられるメリットもあります。

公的保障を知らないまま民間の医療保険で過度に備えてしまうということがないよう、どのような公的保障があるのかを知ったうえで、必要保障を準備できると良いでしょう。

参考資料

菅原 美優