4. 標準報酬月額が増えることのメリット

標準報酬月額が増えると、社会保険料も増えるので、マイナスに考えてしまいがちですが、標準報酬月額が増えることで次のようなメリットもあります。

4.1 傷病手当金や出産手当金が増える

病気やケガで休業したときの保障である「傷病手当金」や、出産のために会社を休んだ場合に支給される「出産手当金」は、標準報酬月額をもとにして給付額が決まります。そのため、標準報酬月額が高くなれば、給付額も多くなるというメリットがあります。

4.2 将来の年金額が増える

厚生年金(老齢年金、障害年金、遺族年金)は、加入期間や標準報酬月額をもとに年金額が計算されます。そのため、標準報酬月額が高くなれば、将来もらえる年金受取額が増えます。

5. まとめ

「4月から6月は残業すると損をする」といった言説は、この3か月間が標準報酬月額の算定期間であることから、それをもとに決められる社会保険料に影響することからきています。

社会保険料が増えることは、手取りの減少につながるので、マイナスイメージがありますが、給付金が増える、年金額が増えるなどのプラス面もあります。また、手取りが減ると感じるのは、4月から6月までの3か月間だけ多く残業をし、他の月は残業をしないという稀なケースです。

1年を通して偏りが少ない場合は、それほど気にする必要はないでしょう。

参考資料

石倉 博子