2. 一時25日線を回復するものの、再び割り込む

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。3月の上旬から、主要な移動平均線を割り込み、調整局面になっていました。3月11日には一時、3万6000円を割り込み、3万5987円まで下落しました。その後反発すると、19日には一時、3万8128円まで上昇しましたが25日線付近で上値を押さえられていました。

先週は25日線を回復できるかどうかがポイントでした。そのあたりでは心理的節目となる3万8000円にも重なります。26日には一時、3万8220円まで上昇し、25日線も回復しましたが、その後は窓をあけて下落すると、再度25日線も割ってしまいました。

今後の展開はどうなるでしょうか。なかなか厳しい状況です。このまま下落が続き3月11日の安値(3万5987円)を割るようだと、昨年8月11日の安値(3万1156円)あたりまで目立った節がありません。ずるずると下がってしまうこともあり得ます。これを防ぐには、まずは今週、25日線の回復、さらに3万8000円台の回復に期待したいところです。

なかなか厳しい状況でずるずると下がってしまうこともあり得ます。まずは今週、25日線の回復、さらに3万8000円台の回復に期待したいところです。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃