1.1 マクロ経済スライド調整がかかる
また、増額とはいっても物価上昇には追いつかず、実質的には年金が目減りとなっている見方もあります。
名目手取り賃金変動率※が+2.3%、マクロ経済スライド調整が-0.4%となり、最終的な年金の引上げ額は1.9%にとどまっているためです。
※2年度前から4年度前までの3年度平均の実質賃金変動率に前年の物価変動率と3年度前の可処分所得割合変化率(0.0%)を乗じたもの
物価上昇については、日々の生活の中で実感している方も多いでしょう。
2025年1月に内閣府が公表した「社会意識に関する世論調査」によると、「あなたは、現在の日本の状況について、悪い方向に向かっていると思われるのは、どのような分野についてでしょうか」の問に対し、物価と答えた人が70.8%と飛びぬけて1位でした。
そんな中で思うように年金が上がらないとなると、シニアのお金事情は厳しくなることが予想されます。
次章では、実際に支給された老齢年金の平均月額を年齢別の早見表で見ていきます。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。(2026年6月26日更新)