筆者は資産運用やライフプランに関するご相談を受ける機会が多いのですが、その中でも「老後資金の準備について」というテーマが最も関心ごとの強い相談内容となっています。
老後の不安を取り除くためには、シンプルに「資産を準備する」ことが最も簡単な解決策にはなりますが、いったいどれくらいの資金を準備するべきなのでしょうか。
答えは「一人ひとり異なる」です。生活水準や月々の収支は世帯によって異なるからです。
では、どうやって老後の必要資金を計算するのが良いのでしょうか。
老後の生活をイメージするにあたって年金受給額は無視できない大事な要素です。今回は、老後生活の収入の柱である年金について詳しく見ていきたいと思います。
1. 次回の年金は「2025年4月15日(火)」に支給
公的年金は偶数月の15日に支給されますが、もしその日が土日や祝日と重なる場合、支給日は前の営業日に繰り上げられます。
例えば、2025年2月の場合、15日(土)が支給日ですが、前営業日の2月14日(金)に支給がされました。
その他の支給日については以下の通りです。
【支給日:支給対象月】
- 2025年2月14日(金):12月・1月
- 2025年4月15日(火) :2月・3月分
- 2025年6月13日(金) :4月・5月分
- 2025年8月15日(金) :6月・7月分
- 2025年10月15日(水) :8月・9月分
- 2025年12月15日(月) :10月・11月分
2. 【国民年金】「60歳代〜90歳以上」の平均月額は?1歳刻みで確認
公的年金には「国民年金」と「厚生年金」が存在しますが、それぞれの違いをご存じでしょうか。
「国民年金」は、主に自営業者や専業主婦・専業主夫など、厚生年金に加入していない人が対象となります。
本章では、国民年金の平均月額について、年代別で確認していきましょう。
2.1 【60歳代:60歳~69歳】国民年金の平均月額を確認
- 60歳:4万3638円
- 61歳:4万4663円
- 62歳:4万3477円
- 63歳:4万5035円
- 64歳:4万6053円
- 65歳:5万9599円
- 66歳:5万9510円
- 67歳:5万9475円
- 68歳:5万9194円
- 69歳:5万8972円
※65歳未満の国民年金の受給権者は繰上げ支給を選択した者