もうすぐ新年度となり、気持ち新たに目標を立てるこの時期。
「今年度こそは貯蓄を頑張る」と意気込む人も多いでしょう。
しかし、最初はやる気があってもなかなか貯蓄が続かない…という人も少なくありません。
この記事では、元銀行員の視点から貯蓄下手な人がモチベーションを維持できない理由を解説します。
1. 全体の4分の1の世帯が貯蓄ゼロ
貯蓄に取り組む際は、他の世帯における貯蓄の状況を知っておくことも大切です。
ここでは、金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに、総世帯における金融資産保有額を紹介していきましょう。
同調査によると、金融資産保有額の分布割合は下記の通りです。
- 金融資産非保有:26.9%
- 100万円未満:10.8%
- 100~200万円未満:6.6%
- 200~300万円未満:4.8%
- 300~400万円未満:4.0%
- 400~500万円未満:2.8%
- 500~700万円未満:6.0%
- 700~1000万円未満:5.8%
- 1000~1500万円未満:7.6%
- 1500~1000万円未満:4.0%
- 2000~3000万円未満:5.6%
- 3000万円以上:11.2%
- 無回答3.8%
1000万円以上と答えた人は全体の28.4%となっており、3割近い世帯が1000万円以上の貯蓄に成功していることが分かります。
一方、金融資産を保有していないと答えた世帯も26.9%となっており、貯蓄に成功している世帯とそうでない世帯が二極化している状況です。
では、上手に貯蓄ができない世帯にはどのような理由があるのでしょうか。
筆者は銀行員時代に多くのお客さまと接してきましたが、貯蓄が苦手な人にはモチベーションを保てない共通の原因が見られました。続いての章でくわしく紹介していきましょう。