5. リスクを理解して資産運用を

本記事では、運用期間別に積立投資のシミュレーション結果を確認してきました。

ただし、コツコツ積み立てる形で運用を継続することで、資産がどのように増えるかをイメージするためのシミュレーションであり、実際の運用は元本を割れこむ可能性があることは、理解しておきましょう。

投資というものに抵抗をもつ人は少なくないかもしれません。元本が割れる可能性があるものに手を出すのは不安でしょう。

しかし、近年は物価上昇が続いており、何もしないこともある意味のリスクといえます。物価が上がることでお金の価値が下がっていくからです。

投資のリスク、投資しないことのリスクを踏まえ、自分にとって最適な資産形成を進めていきましょう。

6. 新NISAのよくあるご質問(FAQ)

新NISAでよく寄せられる質問にお答えします。

6.1 Q1.非課税保有限度額が1800万円ですが、つみたて投資枠だけ、もしくは成長投資枠だけで使い切ることはできますか?

A1.つみたて投資枠だけで1800万円を使い切ることはできます。成長投資枠だけで使い切ることも可能ですが、成長投資枠の非課税保有限度額は1200万円となっています。

6.2 Q2.非課税保有限度額は買付額ベースで管理されますか?

A2.「買付け残高(簿価残高)」で管理されます。また、NISA口座内の商品を売却した場合には、その商品の簿価分の非課税枠が再利用できるようになります。

6.3 Q3.非課税保有限度額を管理するとのことですが、金融機関は変更できますか?

A3.金融機関は変更できます。非課税保有限度額については国税庁において一括管理を行います。なお、金融機関変更の方法やスケジュールはご利用の金融機関で事前に確認しましょう。

参考資料

奥野 友貴