2025年3月11日、総務省より2024年度の「家計調査報告 家計収支編 平均結果の概要」が公表されました。
この調査は、日本全国の世帯を対象に収入や支出の実態をくわしく分析したものですが、特に注目したいのが高齢者世帯の収支状況についてです。
この記事では、最新資料によって老後の家計事情を解説します。
記事の後半では、元銀行員の筆者が考える「今から考えておきたい老後の備え」についても紹介しますので、ライフプランを考える際の参考にしてください。
1. 最新データから見る老後の収支状況
総務省の「家計調査報告 家計収支編2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯および単身世帯の収支は下記の通りとなっています。
1.1 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支
- 可処分所得:22万2462円
- 消費支出:25万6521円
- 赤字:3万4058円
続いて、65歳以上の単身無職世帯についても見ていきます。