1.3 老齢年金生活者支援給付金の申請方法
給付金の申請方法は、以下のとおりです。
新規に年金を受給する人
- 65歳になる3カ月前に、日本年金機構からの老齢基礎年金の新規裁定手続きの案内に「年金生活者支援給付金の請求書」が同封されて送られてくる
- 両方の書類の必要事項を記入する
- 受給開始年齢の誕生日の前日以降に、年金の請求書と一緒に年金事務所へ提出する
すでに年金を受給している人
- 日本年金機構から、はがきの年金生活者支援給付金請求書が届く
- 書類の太枠内を記入する
- 切手を貼ってポストに投函する
新たに年金受給を開始する人と、すでに年金を受け取っている人で申請の仕方が異なります。ただし、どちらも対象となる人宛に日本年金機構から申請の書類やはがきが届くようになっています。
申請書やはがきが届いた場合は、忘れずに必要事項を記載して返送し、給付金の受け取りを始めましょう。
次章では、2025年度の給付基準額について解説します。
2. 2025年度の給付基準額は140円アップの月額5450円
2025年度の給付基準額は、前年度から140円上昇した月額5450円です。
割合にすると、2.7%の増額です。
2025年度の年金は物価や賃金の変動率に基づき増額されていますが、年金生活者支援給付金は、物価変動率にあわせて増額される仕組みです。2024年の消費者物価指数の平均は2.7%だったため、年金生活者支援給付金も2.7%増額されています。
前述のように、老齢年金生活者支援給付金は、年金の納付月数や免除月数によって支給される金額が変わります。年金の納付月数や免除月数によっては、基準額を大きく上回る金額を受給できる人もいるでしょう。
なお、年金生活者支援給付金には「障害年金生活者支援給付金」や「遺族年金生活者支援給付金」などもあります。どちらも、老齢年金生活者支援給付金と同じく、次年度は140円の増額となっています。
次章では、シニア世代の年金受給額と資産額を見てみましょう。