2. 口座凍結のタイミング(1)家族が死亡の事実を届け出たとき

最も多いのは、家族が死亡の事実を銀行に届け出たときです。

相続手続きを行うにあたって、死亡の事実を届け出るとそのタイミングで口座が凍結されます。

届け出る方法は金融機関によって異なりますが、窓口での手続きに加えて、支店やコールセンターへの電話連絡なども認められています。

相続手続きをスムーズに進めるためにも、なるべく早く金融機関へ届け出ておくとよいでしょう。

3. 口座凍結のタイミング(2)銀行が訃報を把握したとき

また、家族が死亡の事実を届け出る前に銀行側が訃報を把握するケースもあります。

たとえば、新聞のお悔やみ欄に掲載されるケースなどです。お得意先であれば、銀行の担当者が葬儀へ参列することもあるでしょう。

こういった場合は、家族から申し出がある前であっても銀行側で凍結の手続きを行います。

そのため、家族にとっては「いつの間にか口座が凍結されていた」ということにもなりかねません。

一度凍結された口座は、相続手続きが終わるまで原則入出金を行うことができません。

口座からの引き落としも行えませんので、公共料金などを引き落としている場合は注意が必要です。