公的年金は老後の生活を支える重要な収入源ですが、支給額のすべてが手元に残るわけではありません。

年金から差し引かれる税金や社会保険料を見て、肩を落とす方も多いことでしょう。

本記事では、年金から天引きされる「4つのお金」について解説するとともに、公的年金制度の仕組みや、公的年金の平均月額も見ていきます。

1. 公的年金制度の仕組みをおさらい

日本の公的年金制度は、20歳以上60歳未満のすべての方が加入する「国民年金」と、会社員や公務員の方が加入する「厚生年金」の2階建て構造になっています。

会社員や公務員は、これら2つの年金制度に加入するため、将来的に国民年金と厚生年金の両方を受け取れます。

日本の公的年金制度

日本の公的年金制度

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成

さらに、企業年金やiDeCo(個人型確定拠出年金)などの私的年金に任意加入することで、将来の年金額を増やすことも可能です。