厚生年金と国民年金の仕組み・60〜90代の年金額の一覧まとめ｜2025年の増額や年代別の平均額も解説公的年金の基本から、60〜90代の平均年金額まで。2025年度の増額ポイントや1万円刻みの受給者数もチェック！

筆者である私は普段、個人向け資産運用アドバイザーとして従事しておりますが、お客様からのお問い合わせとして多いものが「年金が将来どのくらい受け取れるか不安です」というものがあります。

昨今の物価上昇や少子高齢化の影響で年金の受給額が少なくなるのでないかと不安に感じる方もいるのが現状です。

厚生年金や国民年金といった「公的年金」は、老後の生活を支える重要な収入源。でも実際に、どのくらいの年金がもらえるのか、仕組みや金額のイメージがつきにくい…という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、公的年金制度の基本構造から、2025年度の年金額の改定内容、さらに60歳〜90歳以上の世代別平均月額一覧まで、幅広くわかりやすく紹介します。

1. 公的年金の仕組みとは？「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造

日本の公的年金制度を確認しましょう。

【写真】厚生年金と国民年金の仕組み、2枚目から年金一覧表もチェック！

出所：日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成

日本の年金は国民年金と厚生年金の2階建てです。

国民年金は20歳以上60歳未満のすべての人が原則加入し、保険料は一律です。

一方で厚生年金は会社員や公務員などが国民年金に上乗せして加入し、収入に応じた保険料を支払うという違いがあります。