2. 50歳未満のねんきん定期便の見方
35歳・45歳を除く50歳未満の方に送付されるねんきん定期便(ハガキ)について、記載内容を確認していきましょう。
2.1 おもて面
【照会番号】
照会番号とは、ねんきん定期便について、年金事務所や「ねんきん定期便・ねんきんネット専用番号に問い合わせする際に必要な12桁の番号です。基礎年金番号とは異なります。
【これまでの加⼊実績に応じた年⾦額】
ねんきん定期便が作成された時点までの、加入実績に応じた年金額の見込額が記載されています。昨年分と今年分があり、1年間納めたことで、年金額がどのくらい増えたのかがわかります。
若いうちは払い込んだ保険料が少ないため、将来の見込額も少額ですが、今後も保険料を払い込み続けることで、見込額は徐々に増加していきます。
【最近の月別状況】
直近1年間における、国民年金の納付状況や、厚生年金保険の加入区分・標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額が記載されています。
保険料の未納や空白がないかチェックしましょう。加入する年金制度が変更になった場合(厚生年金→国民年金など)や、給与額に増減があった場合などは特に確認が必要です。
【公的年金シミュレーター二次元コード】
二次元コードをスマートフォンでスキャンすると、厚生労働省の「公的年金シミュレーター」にアクセスでき、将来の年金額を簡単に試算できます。
2.2 うら面
【これまでの保険料納付額(累計額)】
現在まで納付してきた国民年金保険料と厚生年金保険料の合計額が記載されています。
【これまでの年金加入期間】
国民年金・厚生年金・船員保険など、年金の種類ごとの加入月数がわかります。老齢年金の受給資格を満たすには、すべての加入期間を合計した受給資格期間が120カ月以上あることが条件です。
【これまでの加入実績に応じた年金額(年額)】
現時点における加入実績に応じた受給見込額(年額)が記載されています。ただし、あくまでもこれまでの実績のみで計算されたものであるため、今後の加入状況に応じて増減することに注意しましょう。