4. 自分の年金額を知る方法
現状での老後の年金額を把握したい場合には、以下の方法で確認することができます。
- ねんきん定期便:毎年誕生月に日本年金機構から送付される「ねんきん定期便」には、これまでの年金の加入記録と将来の年金額の目安が記載されています。これを確認することで、現時点での年金額を把握できます。
- 年金シミュレーションサイト:日本年金機構や厚生労働省のホームページで用意されている年金シミュレーションを利用すると、これまでの収入や社会保険の加入状況などを入力することにより将来の年金額を試算することができます。
これらのツールを活用することで、自分の受け取れる年金額を把握することができるため、老後資金の計画をする上で役立てることができるのではないでしょうか。
5. まとめにかえて
2024年6月からの年金増額は、多くの受給者にとって朗報となります。しかし、将来の年金受給額を増やすためには、現役時代からの計画的な取り組みが重要です。
報酬月額の向上、加入期間の確保、繰下げ制度の活用など、各自の状況に応じて最適な方法を選択することで、より充実した老後生活を送るための準備が可能となります。
また、公的年金だけでなく、私的年金や資産形成などを組み合わせた総合的な老後設計を行うことも推奨されます。年金制度は複雑で変更も多いため、定期的な情報収集と見直しを行うことが重要です。
参考資料
- 日本年金機構「日本年金機構の主要統計(175)」
- 日本年金機構「老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額」
- 日本年金機構「報酬比例部分」
- 日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和6年度送付分)」
- 厚生労働省「公的年金シミュレーター」リーフレット
斎藤 彩菜