「年金生活者支援給付金」は、所得が一定基準以下の方の生活を支援する目的で作られた制度です。制度自体は2019年からスタートし、2024年10月の給付金件数は791万4985件(※参考資料)にのぼっています。
この給付金は条件を満たせば恒久的に支給されるので、物価の上昇が生活に大きく影響する低年金者にとって、日々の生活に役立つ給付金制度といえるでしょう。
本記事では、2025年度に改定される年金生活者支援給付金額、年金生活者支援給付金の支給要件や対象者などを詳しくお伝えします。
1. 【最新】2025年度の「年金生活者支援給付金」の給付基準額
年金生活者支援給付金は、名前のとおり年金受給者の生活支援を目的として、年金に上乗せして支給される給付金です。
給付金額は、物価の変動によって毎年度改定され、1月24日の厚生労働省の発表によると、2025年度の年金生活者支援給付金の給付基準額は以下のとおりとなっています。
- 老齢年金生活者支援給付金(月額):5450円(+140円)
- 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円(+175円)・2級5450円(+140円)
- 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円(+140円)
年金生活者支援給付金に関しては、物価変動率の上昇を受け、前年度より2.7%引き上げられます。カッコ内は前年度比です。
上記の金額は基準額なので、実際の給付金額は保険料納付済期間などに応じて算出されます。
年金生活者支援金は誰でも受け取れるわけではなく、受け取りにはいくつかの条件があります。どのような方が受け取れるのか、次章で確認してみましょう。