2025年2月21日に総務省が公表した消費者物価指数によると、総合指数は111.2となっており、前年同月比で4.0%上昇しています。

中でもキャベツは前年同月比で+192.5%もの上昇率で、物価高は私達の食卓にも大きな影響を与えている状況です。

これほど物価高が続いていると、「老後は年金だけで生活できないのでは」と不安を感じる方も多いかもしれません。

仮に公的年金だけで生活費を賄えない場合、これまでに貯めた貯蓄を切り崩しながら生活することになります。

では、現在公的年金を受給している高齢者層はどれくらいの貯蓄を貯めているのでしょうか。この記事では、70代の貯蓄状況について紹介します。

後半では、今から取り組みたい老後対策についても紹介しますので、ぜひ将来設計について考えるときの参考にしてください。

1. 70歳代の貯蓄状況は二極化している

金融経済教育推進機構の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、70歳代二人以上世帯における金融資産保有額の平均額は1923万円です。

※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。

老後資金の目安が2000万円といわれていることを考慮すると、およそ十分な金額が貯蓄できているように感じられるかもしれません。

【貯蓄額の円グラフ】70歳代・二人以上世帯

【貯蓄額の円グラフ】70歳代・二人以上世帯

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとにLIMO編集部作成

※「金融資産を保有していない世帯」を含めたデータです。