2025年2月21日に総務省より公表された「2020年基準消費者物価指数全国2025年(令和7年)1月分)」によると、総合指数は111.2で前年同月と比べると4.0%上昇しています。

食料品や生活品の物価高が続いていて、毎月の貯蓄もままならない方もいるのではないでしょうか。

近年、厳しい状況の中でも、資産を増やし富裕層や超富裕層といえる世帯が増えています。

本記事では、日本の富裕層や超富裕層の純金融資産保有額や世代別の平均貯蓄額について紹介します。

1. 日本の富裕層と超富裕層の世帯数は約3%

ここでは、2025年2月13日に株式会社野村総合研究所より公表された「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」をもとに、日本の富裕層や超富裕層について紹介します。

1.1 【純金融資産保有額の階層別】保有資産規模と世帯数

日本における富裕層と超富裕層の純金融資産保有額は469兆円、世帯数は163万3000世帯となっています。

「純金融資産保有額」は、預貯金や株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など世帯で保有する金融資産の合計額から負債を差し引いたものを指します。

【世帯の純金融資産保有額における分類】

  • 超富裕層:5億円以上
  • 富裕層:1億円以上5億円未満
  • 準富裕層:5000万円以上1億円未満
  • アッパーマス層:3000万円以上5000万円未満
  • マス層:3000万円未満

【2023年階層別にみる保有資産規模と世帯数】

  • 超富裕層:135兆円/11万8000世帯
  • 富裕層:334兆円/153万5000世帯
  • 準富裕層:333兆円/403万9000世帯
  • アッパーマス層:282兆円/576万5000世帯
  • マス層:711兆円/4424万7000世帯

次に、日本における富裕層と超富裕層の割合を見てみましょう。