7. 自分の年金額を知るにはどうすればいい?「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」
ここまで、2025年度の年金額改定や、シニアが実際に受け取っている平均年金月額を見てきました。「自分はいくらもらえるか気になる」という人もいるでしょう。
先述の通り、新年度(4月分)の年金が支給されるのは6月。このタイミングに合わせて「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」により、改定後の年金額が通知されます。
7.1 年金額改定通知書と年金振込通知書でわかること
- 年金額改定通知書:改定後の金額
- 年金振込通知書:変更後の振込額
※年金と年金生活者支援給付金を同時に受給している方は「「改定通知書」と「振込通知書」(はがきサイズ)」を一つにまとめた大判はがきが届きます。
7.2 昨年の発送スケジュール
昨年は2024年6月5日(水曜)~6月10日(月曜)にかけて順次発送されました。ただし地域により異なり、また郵便事情を考慮して3日~9日程度はみた方がよいとのことです。
また、5月分以降の年金が在職中で支給停止になる方など、一部の方は2024年5月2日(木曜)~2024年5月7日(火曜)に発送されています。
7.3 昨年のねんきんネットでの表示
ねんきんネットであれば、2024年6月7日(金曜)から年金額改定通知書と年金振込通知書の内容の確認が可能でした。
パソコンやスマートフォンで、基本的に24時間365日確認することができます。まだ利用したことがない方は、これを機会にログインして活用してみるのも良いでしょう。
※上記はいずれも昨年(2024年)のスケジュールです。2025年の発送・表示開始予定はまだ公表されていませんので、上記を参考にしてみてください。
8. まとめにかえて
ここまで最新の厚生年金と国民年金の受給額を見てきました。これからも少子高齢化や物価上昇が続くと、年金だけの生活は難しくなるかもしれません。
このようなことから、年金以外での資産形成も必要になってきます。預貯金以外での資産形成方法として、税制優遇制度であるNISAやiDeCoなどがあります。
金融商品を活用した資産運用では預金金利を上回る利回りが期待できますが、元本割れなどのリスクも伴います。
ご自身に合った方法で老後資金を準備するためにも、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします ~年金額は前年度から 1.9%の引上げです」~
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金の繰上げ受給」
- 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額をお知らせする「年金額改定通知書」、「年金振込通知書」の発送を行います。
- 日本年金機構「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)
筒井 亮鳳