3. 生活保護はいくらもらえるのか

次に、生活保護の受給金額(特例で支給される生活扶助ではない部分)を確認しましょう。生活保護は、最低生活費から収入を差し引いた不足額が支給されます。

生活保護:支給される保護費

生活保護:支給される保護費

出所:厚生労働省「生活保護制度」

収入金額と最低生活費は世帯によって異なるため、一概に支給額が決まっているわけではありません。最低生活費となる基準額の例は以下のとおりです。

生活扶助基準額の例

生活扶助基準額の例

出所:厚生労働省「生活保護制度」に関するQ&A

3.1 生活扶助基準額の例

3人世帯(33歳、29歳、4歳)

東京都区部等:16万4860円
地方郡部等:14万5870円

高齢者夫婦世帯(68歳、65歳)

東京都区部等:12万2460円
地方郡部等:10万8720円
※2024年10月1日現在

収入が無い東京都在住の3人世帯(33歳、29歳、4歳)であれば、月16万4860円の生活保護を受け取れます。本金額に、特例で支給される生活扶助が上乗せされることとなります。

また、アパートに住んでいれば住宅扶助を受給可能です。他にも、医療サービスや介護サービスを自己負担なしで受けることもできます。

4. 特例の生活扶助は今後も続くのか

特例の生活扶助の支給は、いつまで続くのでしょうか。2025年4月1日から特例で支給される生活扶助「月1500円」は、2年間継続予定です。

ただし、2年後の経済状況によっては、再度特例支給が続いたり、さらに金額が上乗せされたりする可能性もあるでしょう。

参考資料

苛原 寛