1月から3月にかけて受験シーズンとなりますが、子どもの将来を見据えて、「私立中学校」への受験を検討する家庭も増えてきています。
とはいえ、私立中学校の学費に関して、「どのくらいかかるのか」と不安や疑問を抱く方も多いでしょう。
一般的に私立中学校は「学費が高い」という印象がありますが、実際にはどの程度の費用が必要なのでしょうか。
本記事では、私立中学校に通うための「学費の目安」や、私立中学に通う子どもの「親の平均年収」について詳しく紹介します。
1. 【公立と比較】私立中学校に通うための学費はいくらかかる?
まずは、私立中学校に通う際の学費について、公立中学校の学費と比較しながら確認してみましょう。
文部科学省が実施した「令和5年度子供の学習費調査」によれば、私立中学校と公立中学校それぞれの学習費総額の平均は以下のとおりです。
- 私立中学校:156万359円
- 公立中学校: 54万2475円
私立中学校の学費は公立中学校と比較しておよそ2.8倍であり、3年間で必要となる総額は約470万円となります。
3年間で生じる差額は「約300万円」となり、この差額をどう負担できるかが、進学先を選ぶ際の重要な要素になるかもしれません。
また、文部科学省の同調査によると、過去10年間で公立・私立中学校の学費は共に上昇しており、特に私立中学校は約10年前と比べて20万円以上も学費が増加しています。
近年の物価高や賃金の上昇を受けて、今後さらに学費が増加する可能性が高いため、これらも考慮しながら進学について慎重に検討することが重要です。