2. 物価上昇率を見ると喜んではいられない

「支給される年金額が増える」というのは、うれしいものです。しかし、ここ最近は物価の上昇が続いており、受け取れる年金額以上に生活費が上昇しています。

つまり、意識的に節約しない家計が苦しくなってしまうため、注意しましょう。総務省統計局によると、2024年12月分の消費者物価指数は以下のとおりでした、

  • 総合指数:前年同月比は3.6%の上昇 
  • 生鮮食品を除く総合指数:前年同月比は3.0%の上昇
  • 生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数:前年同月比は2.4%の上昇 

総合指数は、消費者物価指数で採用されているすべての品目の値動きを反映したもので、物価全体の動きを把握するのに適しています。

生鮮食品を除く総合指数は「コアCPI」とも呼ばれ、天候の影響を受けやすく、毎月の変動幅が大きい生鮮食品を除いた指数です。短期的な天候要因を除いた物価動向を把握する際に役立ちます。

生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は「コアコアCPI」と呼ばれ、生鮮食品に加えて、原油価格の影響を受けやすいエネルギー(電気代・都市ガス代・プロパンガス・灯油・ガソリンなど)も除外した指数です。

いずれの指数も年金の増額率を上回っています。つまり、何も対策をしないと自由に使えるお金が減ってしまうのです。