2.1 中央値は50歳代でも100万円に届かず

みんなの貯蓄事情

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前述の調査によると、単身世帯における世代別の貯蓄中央値は下記の通りです。

  • 20歳代:15万円
  • 30歳代:90万円
  • 40歳代:85万円
  • 50歳代:30万円
  • 60歳代:350万円
  • 70歳代:475万円
     

中央値を見ると先ほどの平均額とは大きく乖離しており、40歳代や50歳代でも100万円を下回る状況となっています。

中央値と平均額に大きな差が生じるのは、「多くの貯蓄を持つ一部の人が平均額を引き上げている」という要因が考えられます。

実際に調査結果を見ると3000万円以上の資産を持つと答えた人もいる一方、「まったく金融資産を持っていない」と答えた人も多く見られます。※本調査が定義する金融資産には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。

では、貯蓄ができる人とそうでない人にはどのような違いがあるのでしょうか。もちろん収入の差も大きな要因のひとつですが、筆者は銀行員として働いてきた中で収入が少なくても貯蓄が上手な人に多く出会ってきました。

続いての章では、貯蓄上手な人に見られる共通の特徴を紹介していきましょう。