総務省が2025年2月7日に公表した家計調査によると、2024年の単身世帯におけるエンゲル係数は25.9%となっています。支出の約4分の1を食費が占める状況に、「生活に余裕がない」と感じる人も多いのではないでしょうか。
実際に、世代別の貯蓄データを見ると「まったく貯蓄がない」というおひとりさま世帯も一定数いることが分かっています。
この記事では世代別の貯蓄の状況を紹介し、その中でも貯蓄に上手に取り組む人の特徴を紹介します。
1. 世代別の平均貯蓄はどれくらい?
金融経済教育推進機構の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、単身世帯における世代別の平均貯蓄額は下記の通りです。
- 20歳代:161万円
- 30歳代:459万円
- 40歳代:883万円
- 50歳代:1087万円
- 60歳代:1679万円
- 70歳代:1634万円
平均貯蓄は年代と比例するように増加しており、50歳代には1000万円を超えています。
夫婦2人の老後資金が2000万円といわれていることを考慮すると、単身世帯の60歳代で1679万円の貯蓄があれば十分といえるかもしれません。
しかし、このとき同時に見ておきたいのが貯蓄の中央値についてです。続いての章でくわしく紹介しましょう。