2. 保険料の計算方法は?
多くの方が加入している協会けんぽですが、加入者が負担する保険料は都道府県ごとに異なり、地域の実情に応じて毎年保険料率の改定がなされ、保険料が変動します。
保険料は標準報酬月額×保険料率(都道府県別)で計算します。
東京都の例
東京都の保険料率は9.91%(※)です。標準報酬月額が30万円、40歳未満の方で計算すると、保険料は2万9730円となります。
また、40歳以上65歳未満の方は、介護保険料(保険料率1.59%)が加算されるため、3万4500円になります。
※全国健康保険協会「令和7年度 都道府県単位保険料率について(案)」より
被用者保険の場合、保険料は事業主と折半します。そのため、計算した保険料の半分が給与より天引きされ、保険料として支払われます。
2025年度の保険料率に関しては、すでに改定案が公表されています。
保険料率の変動により保険料が増減すると、自身の手取り額にも影響するので、天引きされている保険料額などは、できれば、このタイミングなどで確認しておくことをおすすめします。
次章で具体的に協会けんぽの保険料率について、来年度は上がるのか、下がるのか都道府県別に見ていきましょう。
3. 2025年度の保険料率が下がる都道府県一覧
全国健康保険協会「令和7年度の協会けんぽの保険料率は3月分(4月納付分)から改定されます」をもとに、保険料率が下がる見込みの都道府県についてお伝えします。
- 岩手県
- 山形県
- 群馬県
- 埼玉県
- 東京都
- 神奈川県
- 石川県
- 福井県
- 山梨県
- 静岡県
- 京都府
- 大阪府
- 兵庫県
- 奈良県
- 香川県
- 福岡県
- 熊本県
- 沖縄県
このなかで前年度と比較して、全国でいちばん改定率が下がったのは奈良県でマイナス0.2%です。前年度の10.22%から10.02%に変動しています。
次に熊本県のマイナス0.18%、福井県のマイナス0.13%が続きます。健康保険料率が下がると負担する保険料額は減ることになります。