厚生労働省「令和7年版厚生労働白書」の「一般世帯における世帯構成の推移と見通し」において、単身世帯は2020年の実績値で38.0%、2050年の推計値では44.3%となっています(2025年7月29日公表)。
同資料の高齢者単身世帯(※世帯主が65歳以上の単身世帯)は2020年で13.2%、2050年の推計値は20.6%。
ひとりで過ごす選択をされる方も増えていますが、重要なのが生活の基盤となる「お金」です。
特にリタイア後は仕事による収入がなくなるもの。リタイアしても年金や貯蓄などで生活できるよう、現役時代のうちからコツコツと老後資金に備えることが重要です。
では、現役世代の中でも老後を意識する40~50歳代おひとりさまの貯蓄事情はどうなっているのでしょうか。今回は40~50歳代おひとりさまに視点をあてて、その貯蓄事情をみていきましょう。
1. 【40~50歳代おひとりさまの貯蓄額】ふつうの「平均」はいくら?中央値は
金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によると、40歳代、50歳代の単身世帯の貯蓄額は以下のとおりです。