3月も半ばとなり、暖かな日が増えてきました。
来月からは新年度となり、転職やリタイア、引っ越しなどライフスタイルが変わる方もいると思います。
特に年金受給者の方が把握したいのが「2025年度の年金額」です。年金額は毎年度改定され、2025年度は増額となりますから、その金額や支給のタイミングを知っておくことは大切です。
筆者は元銀行員ですが、よく年金生活者の方とご面談してきました。
年金を受け取っていても、「今の金額では全然足りない」とお悩みの方が多かったように思います。
では実際に、今の年金生活者の方たちは、いくらぐらい年金を受け取っているのでしょうか。
今回は、2025年度の年金額を確認した後、年金の仕組みと年代別の平均受給額を確認していきます。
また、老後の備えを準備していくための方法についても解説していきます。
ご自分の理想の老後生活と比較しながら確認してみてください。
1. 公的年金の仕組み
まずは日本の公的年金制度を確認しましょう。
1.1 1階部分:国民年金
- 加入者:日本に住む20歳以上から60歳未満の全ての人が原則加入
- 保険料:全員一律
- 受給:40年間欠かさず納めれば満額
1.2 2階部分:厚生年金
- 加入者:会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
- 保険料:収入に応じて(上限あり)変わる
- 受給額:加入期間や納めた保険料により個人差あり
日本の年金は国民年金と厚生年金の2階建てです。
国民年金は20歳以上60歳未満のすべての人が原則加入し、保険料は一律です。
一方で厚生年金は会社員や公務員などが国民年金に上乗せして加入し、収入に応じた保険料を支払うという違いがあります。