2.1 平均給与月額を国家公務員と比較

次に、国家公務員と地方公務員の給与を比較してみましょう。

【比較】地方公務員と国家公務員の平均給与月額

【比較】地方公務員と国家公務員の平均給与月額

出所:総務省「令和6年地方公務員給与実態調査結果等の概要」

小・中学校教育職

  • 地方公務員平均給与月額:41万1965円
  • 地方公務員平均給与月額(国比較ベース):39万6057円

高等学校教育職

  • 地方公務員平均給与月額:43万3141円
  • 地方公務員平均給与月額(国比較ベース):41万130円

警察職

  • 地方公務員平均給与月額:47万5875円
  • 地方公務員平均給与月額(国比較ベース):38万3957円
  • 国家公務員平均給与月額:38万8332円

※国比較ベースは時間外勤務手当を除いたものとして集計。
※国家公務員の教育職は該当する職種がないため国比較ベースのみ紹介。

国比較ベースで見てみると、国家公務員のほうがわずかに金額が高くなっています。地方公務員の給与は、国家公務員や民間企業の給与などを考慮して決めています。よって、基本的にほぼ同水準になるように調整されているのです。

一方、地方公務員の実際の平均給与月額と国比較ベースを見比べると、金額の減少幅が大きくなっています。教育職、警察職ともに時間外勤務手当が給与金額を引き上げているといえるでしょう。