2024年12月20日、「おひとりさまに関する調査2024」をジブラルタ生命が公表しました。

その中に「おひとりさまの現在の貯蓄額」という項目がありましたが、20歳~69歳の男女4700人にアンケートをとったところ、実に「貯蓄なし」と答えた方が4人に1人を占めるという結果が出ていました。

今回は、働く世代の中でも、最も生涯年収が高くなりやすい40歳代と50歳代に焦点を当てて、「貯蓄額の中央値」を平均年収とともに確認していきたいと思います。

1. 40歳代・50歳代の単身世帯「貯蓄の中央値は100万円未満」

J-FREC 金融経済教育推進機構が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によると、40歳代から50歳代の単身世帯における貯蓄(金融資産を保有していない世帯も含む)の中央値が100万円未満であることが明らかになりました。

貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。

1.1 【40~50歳代:貯蓄額の平均値】

  • 40歳代:883万円
  • 50歳代:1087万円

1.2 【40~50歳代:貯蓄額の中央値】

  • 40歳代:85万円
  • 50歳代:30万円

平均値では50歳代が最も高いものの、より実態に近い値とされる中央値に注目すると、実際には30万円と大きな差があることがわかります。

次章では、実態をより明確に理解するために「貯蓄額別の世帯割合」についても確認してみましょう。