4. 2025年初めての年金支給は「2月から」

では最後に、2025年の年金スケジュールについて確認しておきましょう。

現役時代の給与は通常月に1回振り込まれますが、年金は2ヶ月に1回、偶数月の15日に支給されます(ただし、15日が土日や祝日である場合、その直前の平日に振り込み)。

年金の支払月と支払対象月

年金の支払月と支払対象月

出所:日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」

1月は奇数月となるため年金支給はなく、2025年最初の年金支給月は2月からとなります。

【2025年の「年金の支払月」と「支払対象月」】

  • 2月:12月と1月分
  • 4月:2月と3月分
  • 6月:4月と5月分
  • 8月:6月と7月分
  • 10月:8月と9月分
  • 12月:10月と11月分

多くの現役世帯では家計管理を1ヶ月単位で行っていますが、年金生活では支給が2ヶ月単位となるため、支給サイクルに合わせた家計管理が大切です。

老後の生活では、支給タイミングに合わせて支出を調整することが重要となるでしょう。

5. 年金だけに頼らない「老後の備え」をしておこう

本記事では、60歳から90歳以上のシニアが受け取っている「国民年金・厚生年金」の平均額を1歳刻みで紹介していきました。

厚生労働省年金局の最新データによると、厚生年金の平均月額は約14万円、国民年金は約5万円であり、これだけでは老後の生活費を完全に賄うことは難しいと言えます。

冒頭でお伝えしたように、現代においては年金だけで生活を維持できているシニア世帯は少なく、年金に依存しない準備がますます重要になっています。

上記をふまえ、現役時のうちからご自身の年金見込み額を確認し、早期に老後の資金計画を立てられると良いでしょう。

参考資料

中本 智恵