昨今の物価高はおさまることを知らず、引き続き様々な物やサービスの価格は上がり続けています。日々の生活費の上昇から、生活が苦しくなったと感じている方も多いのではないでしょうか。
特に毎月の収入を年金に頼っている高齢者世帯にとっては非常に気になる問題です。
1月24日、厚生労働省から令和7年度の年金額が公表され、法律の規定に基づいて、前年度比1.9%の引上げになるということです。
公的年金は、物価変動率や名目手取り賃金変動率、マクロ経済スライドによる調整などによって、その時々の状況に合わせ持続可能な制度とするために年金額が変動する仕組みが取り入れられています。
また、一部年金収入や所得が低い人を対象に、「年金生活者支援給付金」が支給されるケースもあります。
本記事では、60歳~90歳以上の高齢世帯が実際平均でどの程度年金を受け取っているのか、年金生活者支援給付金制度も含めてみていきたいと思います。
公的年金の仕組みから平均受給額など老後を迎えるまでに押さえておきたいポイントを、ぜひ一度このタイミングで確認していきましょう。
1. 厚生年金「60歳~90歳以上」の平均年金月額はどれくらい?
さっそく、60~90歳以上の平均年金月額を確認しましょう。
厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」の資料をもとに、各年代の平均年金月額を見ていきます。
厚生年金の金額には国民年金の金額が含まれています。
1.1 【60歳~69歳】厚生年金の平均月額
- 60歳:9万6492円
- 61歳:10万317円
- 62歳:6万3244円
- 63歳:6万5313円
- 64歳:8万1700円
- 65歳:14万5876円
- 66歳:14万8285円
- 67歳:14万9205円
- 68歳:14万7862円
- 69歳:14万5960円