2.4 【一覧】老齢年金生活者支援給付金の平均給付月額《年代別》

【一覧】老齢年金生活者支援給付金の平均給付月額《年代別》

老齢年金生活者支援給付金(令和5年3月)

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況

厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、老齢年金生活者支援給付金の平均給付月額(2024年3月時点)を見てみましょう。

  • 全体:4014円
  • 70歳未満:4691円
  • 70~74歳:4187円
  • 75~79歳:3930円
  • 80~84歳:3835円
  • 85~89歳:3883円
  • 90歳以上:3952円

老齢年金生活者支援給付金の平均給付金額は、全体で4014円。最も多い「70歳未満」でも4691円です。基準額よりも低い支給額となっている人が多いことがうかがえます。

なお、年金生活者支援給付金の対象となる人には、日本年金機構から請求書が郵送されます。

これから年金受給中の人、既に年金を受給中の人、繰上げ受給をしている人など、個々の年金受給状況により、請求書が届くタイミングや、請求書の様式が異なります。

正確な情報は、日本年金機構や年金事務所などにご相談・ご確認ください。

3. 老後に向けて何が必要なのか?iDeCoやNISAもチェック

年金について今回は解説してきました。現状、厚生年金の平均月額は「14万3973円」。実は、年金受給者の半数以上が月15万円以下という実態も見えてきましたね。

年金が少ないと感じる場合、年金生活者支援給付金がもらえることもありますが、それでも生活費を全てカバーするには厳しいのが現実。ましてや、これらの金額はあくまで今の状況に基づいているので、将来的に減る可能性も十分に考えられます。

例えば、年金受給開始年齢が引き上げられたり、受け取る金額が少なくなったりするかもしれません。年金だけを頼りにするのは不安ですよね。

そこで、今注目したいのが「NISA」や「iDeCo」。貯金だけでなく、これらの資産運用を組み合わせると、老後資金の準備がより効率的に進められる場合もあります。

でも、やみくもに始めるのは危険で、自分に合った方法で、無理せず長く続けられる運用を選ぶのがポイントです。

老後資金の準備は早ければ早いほど良いので、今から少しずつでも始めていくことをおすすめします。未来に備えて、今できることをやっておきましょう。

参考資料

大庭 新太朗