1.2 2023年の保有資産の内訳は定期性預貯金が33.8%

2023年の世帯主が65歳以上、無職世帯における平均貯蓄額は2504万円です。

保有資産の内訳

  • 通貨性預貯金:754万円(30.1%)
  • 定期性預貯金:846万円(33.8%)
  • 生命保険など:413万円(16.5%)
  • 有価証券:480万円(19.2%)
  • 金融機関外:11万円(0.4%)

金融資産が増えた理由として、株式や債券価格の上昇による評価額の増加や、配当や金利収入の影響が大きいと考えられています。

保有している金融商品では、有価証券が2019年以降増え続けています。

2023年における有価証券保有額は480万円で、2022年と比べて80万円の増加です。

1.3 【世帯主が65歳以上の世帯】貯蓄保有の平均値と中央値

世帯主が65歳以上の世帯の貯蓄保有の平均値と中央値を紹介します。

  • 世帯主が65歳以上の世帯
  • 平均値:2462万円
  • 貯蓄保有世帯の中央値:1604万円

世帯主が65歳以上の世帯では、2500万円以上の資産保有世帯が全体の34.1%と約3分の1を占めています。

一方、300万円未満の世帯は全体の15.1%です。

資産を保有している世帯と、保有していない世帯の数が多く、貯蓄保有額が極端なことがわかります。

次に、65歳以上の無職夫婦の家計収支について見ていきましょう。