2025年1月24日に総務省統計局より公表された「2020年基準消費者物価指数全国2024年(令和6年)12月分(2025年1月24日公表)」によると、総合指数は110.7で前年同月と比べて3.6%上昇しています。
生鮮食品も上昇しているため、物価高により生活が圧迫されていると感じる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、収入のほとんどが年金に頼る生活になる65歳以上の無職夫婦の貯蓄額や、ひと月あたりの生活費の現状を紹介します。
1. 【65歳以上の無職夫婦】「平均貯蓄額」と「保有資産の内訳」
ここでは、総務省統計局「家計調査報告[貯蓄・負債編]2023年(令和5年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」のデータをもとに、65歳以上の世帯における貯蓄の推移や平均貯蓄額について紹介します。
1.1 【65歳以上の無職世帯】平均貯蓄額は2019年より増え続けている
世帯主が65歳以上の無職世帯の1世帯当たり貯蓄現在高は、2023年は2504万円です。
前年の2022年に比べると145万円、6.1%増加しており、2019年より4年連続で増えています。
【平均貯蓄額の推移】
- 2023年:2504万円
- 2022年:2359万円
- 2021年:2342万円
- 2020年:2292万円
- 2019年:2218万円
- 2018年:2233万円
貯蓄の種類は、定期性預貯金が最も多くなっています。
つづいて、貯蓄の種類を見ていきましょう。