1.1 高額療養費制度を活用すれば自己負担額30万円が8万円台に?
高額療養費制度とは、1か月間に支払った医療費が一定の基準を超えた場合、その超過分が後から払い戻される仕組みです。
この制度によって、1か月の医療費がどれほど高額になったとしても、自己負担額には「上限」が設けられるため、家計の負担が大幅に軽減されます。
たとえば、70歳以上で年収が約370万円〜770万円の方が100万円分の治療を受けた場合、保険適用後の自己負担額は30万円となります。
しかし、高額療養費制度を利用することで、負担上限を超えた金額が後に返ってくる仕組みです。
なお、以前までは、高額な医療費が発生した際、患者が一旦全額を支払った後に申請を行い、超過分が後日返金されるという流れが一般的でした。
しかし、12月2日から健康保険証とマイナンバーカードが一体化されたことで、この手続きが大幅に簡略化されました。
マイナンバーカードを提示するだけで、その場で高額療養費の限度額を超える支払いが免除されるようになり、患者の負担がさらに軽減される仕組みが整えられています。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて後方事務や法人営業部門のアシスタント事務を経験。その後、三井住友信託銀行に転職し、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
15年以上にわたり金融機関に在籍し、現役世代からシニア層、富裕層まで延べ1000名以上の個人顧客に対し、資産運用コンサルティングや承継対策を提案。表彰歴多数。現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア『LIMO(リーモ)』、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
15年以上の金融機関キャリアに加え、自身も20年以上の投資経験(投資信託・株式・FX・金など)を持つ。金融のプロ・現役投資家・生活者(出産・育児経験)の3つの視点から、年金制度の仕組み、社会保障、NISAや住宅ローン、相続まで分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数獲得。【2026年6月29日更新】