みなさんは、老後を「年金だけ」でなんとか生活できると思いますか?
ファイナンシャルアドバイザーの筆者は、普段から資産運用の相談をよく受けるのですが、そのほとんどが「年金だけじゃ不安…」という声なんです。
最近のシニア世代は、消費税の引き上げや物価の上昇で、年金だけじゃ心配…と感じている方が多いですよね。
そこで注目したいのが「年金生活者支援給付金」という制度なんです。
この記事では、年金生活者支援給付金について、下記のポイントを分かりやすく解説していきます。
- どんな人がもらえるの?
- いくらくらいもらえるの?
- どうやって申請するの?
最後までぜひチェックしてみてくださいね。
1. 【低年金世帯なら対象かも?】年金生活者支援給付金ってどんな制度?
年金生活者支援給付金の対象となるのは、年金収入とその他の所得を合わせても一定のラインに満たない「低所得の年金世帯」です。2カ月に一度の年金支給日と同じ日に、年金に上乗せして支給されます。
近年しばしば実施されている「住民税非課税世帯への給付金」などの一時的な支援とはちがい、支給要件を満たす限り、継続的に受け取れる給付金です。
2. 年金生活者支援給付金の要件とは?種類別に解説
年金生活者支援給付金は、老齢年金生活者支援給付金、障害年金生活者支援給付金、遺族年金生活者支援給付金の3種類。それぞれに受給要件があります。
障害年金生活者支援給付金、遺族年金生活者支援給付金の支給要件は「前年の所得が472万1000円以下」の人です。
判定に用いる所得には障害年金や遺族年金等の非課税収入は含まれません。また、給付額は扶養親族の数に応じて増額されます。
老齢年金生活者支援給付金の支給要件はやや複雑です。次で整理しましょう。