高齢化が進む現代において、老後の生活設計は避けて通れない重要な課題です。内閣府が発表している平均寿命の推移と将来推計によると、2022年時点での平均寿命は女性が87.09歳、男性が81.05歳です。

さらに、この年齢は2070年には女性が91.94歳、男性が85.89歳まで伸びることが予想されており、老後の清潔設計がますます重要視されてくることがわかります。

年金生活に入ると、現役時代とは異なり、収入が増加することはほとんどありません。そのため、食費や光熱費といった生活に必須となる費用がどれくらいかかるのかを把握し、月の収支バランスを考えることが非常に大切です。

今回は、老後の生活費、特に食費と光熱費に焦点を当て、65歳以上の無職夫婦世帯の実情を解説していきます。