4. 安心した老後生活を送るために「今できること」とは?
今回は、年金生活者支援給付金や60歳代・70歳代・80歳代の年金事情について確認しました。
年金生活者支援給付金の申請書は9月から順次発送される予定なので、対象の方は忘れずに申請を行いましょう。
また、厚生年金や国民年金の受給額については、個人差があるため、参考値として捉えていただくことをおすすめします。
特に、厚生年金部分は、現役時代の働き方や収入に影響されるため、自分の年金額を事前に確認することが重要です。
少子高齢化が進んでいる現状では、今の年金水準が将来も維持されるかは不確定なため、その点も考慮に入れるとよいでしょう。
老後生活において年金だけに頼るのは難しい現実がありますが、もちろん年金で生活ができるという方もいるかもしれません。
しかしそれは、年金制度が今のまま続くという前提での話です。
そのため、注目されているのが「資産運用」の活用です。
たとえば、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「NISA」など、税制優遇を受けつつ資産運用ができる制度があります。
資産運用にはリスクもありますが、計画的に活用すれば、老後の強力なサポートとなるでしょう。
資産運用は基本的に長期的な視点で行うべきなので、現役時代から貯金と併用して、賢く活用していくことが大切です。
5. まとめにかえて
昨今のように物価高に老後になる可能性も考えられます。
いつ、何が起こるかはわかりません。
先々を見据えて、今できる対策を資産形成や仕事、生活費などの面で考えてみてくださいね。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」
- 公益財団法人生命保険文化センター「老齢年金生活者支援給付金について知りたい」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
大庭 新太朗